秋葉原写真風景

ラジオ会館を中心に、、秋葉原の写真を掲載していました…。今は、撮ったものを徒然。

SHIROBAKOの構成

写真と関係ないが、「なかなか書けたぞ」と思ったので、掲載します。

「SHIROBAKO」の構成

「SHIROBAKO」がなぜ名作だったかといえば、全体のストーリーの上手さだったのではないか。構成について、ちょっと考えてみたい。
記事の性格上、最後の展開まで書いています。

物語の要素としては、「アニメのお仕事紹介」「作品制作の動き」「個人のドラマ」三つがあるね。それらが直接関わりあっている。


・メインの5人

・あおい
あおいは最初からアニメ業界で働き、それなりの能力と居場所を持っている点で、他の4人とは違う。あおいは、自分の夢が何なのか、これからどうするか、を探していく。主人公みたいなもので、すべての話数に登場して、仕事をしている。内側の心の動きについては
#4、実家からTEL。自分はどうしたいのか
#7、どうなりたいか #8、夢って何だろう
#10、「続けないと、仕事の面白さは分からない」という話
#11、面接。自分も面接を思いだす
#13~18 デスクとしての経験を積んでいく。
#19、今のアニメは進歩しているのか?
#20、クリエーターを応援することはできる、と気づく。
#22、制作は人間関係が9割。瀬川を説き伏せる
#24、デスクとして1本仕上げ、成長の終わり。次にどうするかを決める。打ち上げであいさつ。

・絵麻
絵麻はアニメ業界に入ることはできた。これからも続けて行かないといけない。目標はあるが、能力を伸ばしていかないといけない。
前半はアニメーターとして仕事をしているが、7,8話で、リテイクのドラマが描かれ、スランプを乗り越える。11話では、自分から難しいパートに挑戦する、という成長を見せる。
後半は、先輩として、久乃木の教育に当たる。「人に教えることは、自分にも教えること。」。梅干しを食わせたり、作監補になったりして、着実にステップしていく。

・しずか
しずかは、アニメ業界に入ることそのものが目標である。声優は必要な数が少なく、希望者は多い、狭き門である。
#2、8、13、14バイト
#4、オーディション。はああああん。失敗こいちまってさ。テレビの仕事の証言
#6、まり先生の元、演劇にはげむ
#9、野球アニメのガヤ。承知しないんだからー。失敗。
#14、三女オーディション
#17、うめぶー
#21、バイト。コネを折る
#22、一人で酒…。
#23、妹役で収録。ここに至るまでの苦労を、他の4人は直接目にしてはいない。

・美沙
部屋が一番女の子らしいみーちゃんは、最初の会社(SMC)で十分食っていける。能力があり、目標もあるが、自分がやりたいことは、今の場所とは違う。
前半、6話で相談し、9話で社長と話し、10話で退職届を出してしまう。後半、14話ではいつの間にか移籍が決まり、15話では働いていて、17では褒められている。移籍先を探すということが彼女の乗り越えるべき問題なので、もっと描かれるべきだったのだが…。

・みどり
有能で、アニメ業界で脚本を書きたいと思っているが、入口がどこかわからない。
実際の脚本家は、どうやってなっているんだろうか。みどりは、幸運にもチャンスをもらうことができ、それを掴む能力もあった。ラノベ的最強設定感はあるかもしれないね。

監督は監督として、新人は新人として、など、みんなそれぞれ、ゲームのジョブの如く役割を与えられている。
大きな変化をするのは平岡だろうか。後半は平岡の話といえるかもしれない。
タローは成長しない。本人はそのままだが、周りが変わることで、彼の見方、評価がどんどんと変わっていった。そういうキャラクターはなかなかいないんじゃないか。


・各話

1話~3話はお仕事紹介編。
1話。スタジオ紹介を、お仕事ではなく、「えくそだす」鑑賞から始める。ちょっと派手にして、視聴者を引きつけてるね。スタジオの人を一気に登場もさせられる。
まずは制作進行の仕事が描かれるが、紹介だけでなく、「タローがトラブルを黙ってる」というドタバタも。瀬川が倒れることで、次に引っ張る。
あおいは車を運転するシーンから。有能。酒も飲む。
絵麻もアニメーターになっていることが分かるが、「重要なカットは描けない」と評価されている。

2話。アフレコ、設定変更など、監督や周りの人の話といえるか。
ずかちゃんバイト。

3話。動画検査、仕上げ、撮影の働き。スタジオで寝てる人々。現場の姿を映す。
絵麻は、井口さんの仕事を覗いたり、小笠原さんの修正を見せてもらったりする。
あおいは万策尽きそうになるが、矢野に羊羹をもらい、納品まで済ませる。ということで、一段落です。


4話。あおいの納品が終わったので、休日の回。
美沙、みどりが登場。
ずかちゃんはオーディションに参加。テレビの仕事をやったという。
あおいは実家からTEL。物語の描写上、仕事真っ最中の1~3話で、電話がかかってきてはいけない。そして、自分はどうしたいのか。
松亭で酒を飲む5人。それぞれの夢。内面を見つめる回。


続いて、5,6,7,8話。前後編が2つのようにも見えるが、アニメーターの話が4話ある、ということでどうだろう。また、ベテランの将来の話でもある。
遠藤と下柳=2D作画と3Dの話が、5,6話で前後編。瀬川さんは「あと30年は食べて行かないと」とコメント。
絵麻の話が7,8話、と思いきや、自宅のアパートが登場する5話がスタートではないか。技術の問題を、他者との関わりによって解決した。現実とは違うかもしれないが、SHIROBAKO的ともいえる。
アニメーターとして、絵麻は自分の目先の課題を解決しないといけないし、遠藤は業界のこれからの問題にぶつかっている。
瀬川はキャラデザをやりたがらず、山田は監督になりたがらない。本田はなんとケーキ屋になりたいという。若手からは、タローは監督になるという夢があり、落合はスタジオを移籍した。一方で、杉江は上手くアドバイスができない。超ベテランは、まだ活躍の場を与えられない。
また、7,8話であおいの姉が登場。アニメ業界以外の社会人は、何を考えているか。一段落の8話で酒(3人+姉ですが)
しずかは恩師に演劇の話を聞き、みーちゃんは相談をし、みどりはあおい姉に付き合う。3人の助走。


9話でラストが決まり、12話まで、ムサニの人は仕事に集中。ムサニ以外の3人が大きく動く(9話でファミレスご飯)。
ずかちゃん。9話で野球アニメのガヤ。大失敗。10話で演劇。
みーちゃん。9話でタイヤを作っている。初めての、仕事風景の描写。社長に相談。そして、10話で辞表を出してしまう。
みどり。10話でディーゼル列車についての調べもの。評価につながる、思いがけない第一歩。

9話 脚本家の舞茸さん登場。みどりが調べものをするのは、その次の10話。馬を100頭描かないといけない。
三女の原作登場。後半に繋がる(例えば、アニメーター編が続いている8話では、新しい要素は登場しない)。
売り上げの話(これまた、クリエーターの話が一段落したので、こういう話が出てくる)。

10話 監督の仕事。原画打ち合わせ。アフレコ後の打ち上げ。
効果音のお仕事紹介。
あおい「続けないと面白さが分からない」という話を聞く。5人で鍋。
本田辞める。

11話
全体は、前半ラストに向けて動く。ドラマとしては、あおいと絵麻、二人の話かな。
絵麻、大事なシーンの原画に立候補。一人前の原画としての成長描写おしまい。
あおい、面接を思い出す。新人は、アニメに何を求めているのか。

12話。話全体で、作品完成まで描く。一気に〆ていく。うまいなあと思います。
個人の問題が入る余地はない。杉江さん関係くらい。



後半へ。後半は複雑で、前半ほどうまく読み解けないぞ。


13話で「三女」制作がスタート。新たに仕事の紹介をしつつ、どんどん盛り上がって、キャラデザが16話で解決。4話でひとまとまりかな?

13話
三女の制作がスタート。原作ものということで、編集者・茶沢が登場。
小笠原さんは修行をしたいということで、井口さんがキャラデザ抜擢。ベテランでも挑戦がある。
今まで出てこなかった、美術の紹介。
監督は「WinWin」でありたいという。監督の夢、追い求めるもの。
あおいはデスクになった。デスクの仕事に追われる。
みどりは調べものが評価され、次の14話で設定制作に。後半からムサニ合流です。

14話
オーディション会議の印象が強いが、他にも重要な出来事が。
みーちゃんは、いつの間にか移籍が決まる。
しずかはオーディション。松亭に集まった5人だが、他の4人は同じ「三女」という作品を作っている…。
美術の説明。
そして、ここで平岡登場。

15話
本読み会議→ロケハン、各種打ち合わせ、で、どんどん進んでいく。コンテも上がる。前半は作業が進行していたが、後半では設定決定の過程を紹介。
絵麻は久乃木の通訳。先輩として活躍。みーちゃんは普通に仕事、みどりはロケハン同行。これまた順調。
入社式で新人が入ってくる。
と、どんどんとテンションが上がっていたのですが、キャラデザにリテイクが出てしまう。ガクン。

16話
井口さんをゴスロリ様がバッティングセンターに連れて行き、キャラデザ問題解決。エンゼル体操もあった。ドラマ、女の子多め。
制作は、監督が3Dにも美術にも主役だ、と言う。


17話。PV制作という形で、若者たち個々人のドラマを描いているか。
あおい、平岡に「朝礼出ろよ?」 人に指示する立場や!
絵麻、久乃木の通訳。「人に教えることは、自分にも教えること」と杉江アドバイス
しずか、うめぶーで機転を利かせる。
みーちゃん、やりたくなかったタイヤを褒められる。
新人2人。まだうまく仕事ができない。迷ったり寝過ごしたりしてしまう。
平岡にかまってくれるタロー。
その他の制作は、音楽の録音くらい。音楽についての紹介だ。


18、19話は、あおいが動き回る2話か。
18話
新人声優の話。これをしずかにやらせないところに、引っ張り方の上手さや、捻った感じなど、SHIROBAKOらしさがあると思う。
2話構成で、大倉さんの話。
忙殺されたあおいが万策尽きそうになったところで…矢野さん復帰。

19話
旧武蔵野動画のドラマ。こういう過去の話って、どのあたりに持ってくるのがいいんだろうか。
あおい、寝れば復活。「進歩しているのだろうか?」昔の人の思いを感じる。
大倉さん戻って、美術の話おしまい。
このあたり、池谷さんと矢野さんの話があるが、これって必要だったのかなあ。どこにもつながらないように思う。タイタニックの酷さ含めて、業界の悪い一部を見せるため?
お仕事紹介もこれまで。あとは、作品完成までの動きと、個々の心のドラマ。


20、21、22話
なんでアニメを作っているのか? 
制作は、作品完成へ一直線…?

・あおい。
#20 「クリエーターを応援することはできる」と気づく。
#21 デスクとして平岡対応。かつて面接で落ちた、ザボーンの伊波より、「いい制作の面構えになった」とコメント。
#22 あの瀬川さんを承諾させる。制作は人間関係が9割。制作進行として、9割完成だ。
(^^)

・絵麻
#20 風邪。家に来た久乃木に、「見ている人は分かる」とコメント。
#21 みーちゃんに連れられ、飛行機内のうり坊を描くためにジェットコースターへ。更なる技術のアップを目指して。しずかは暇なので来た。
#22 作監補へ。更なるステップアップ。人の上に立たなくてはいけなくなったが、それもまた自分の力に変わっていく。実家に「もう心配しなくていい」と電話。
(^^)

・みどり
#20 課題をやっている。台詞を書くが採用されず。平岡に絡まれる。苦労描写はここくらいか。
#22 アフレコ用台本を作っている。
(^^)

・平岡
#20 円と、平岡人脈のアニメーターについてモメる。みどりに悪態。久乃木が去った後、「適当でも客は分からない」と独り言。
#21 あおいに対し、「クオリティを人質にすんな」。矢野と平岡の同級生である、磯川来る。自室でアートアニメーションの本を読み、猫に対して穏やかな平岡。矢野と磯川、昔の平岡を語る。

20話
「なぜアニメを作っているのか」について、登場人物の回答と、上記4人の行動。

21話
平岡の話。「三女」1話の放送で、1期1話と同じシチュエーション。最終話のコンテも上がる。どんどんラストへ。

22話
あおい、絵麻、みーちゃん、みどりの4人については、もうドラマや成長はおしまいではないか。
久乃木は、一人で演出陣と話ができた。
大好きな、夜のシーン。ムサニで話す、あおい、絵麻、みーちゃん、+見ている久乃木。新川さんと堂本さんのリアル愚痴。平岡は、タローと日高屋で飲むうちに、心を開く。
しずか、自宅でバーリアルを飲んでいる…。
アフレコ終了。全部順調だよと思いきや、原作者NGが…。
杉江さんの必殺名台詞が出る。「才能っていうのは、チャンスをつかむ握力と、失敗から学べる冷静さだと思う。僕は、ぼくよりうまい人間が、わずかな自意識過剰やつまらない遠慮のせいでチャンスを取りこぼしてきたのを、何度も見た」
ムサニみたいな優良環境で仕事ができている人は多くなくて、昔の平岡みたいな状態になってしまっていたり、或いは今の平岡みたいのがいたりと、そんな中で働いているのではないか。そういう人のことも忘れてないよ、解決ができるかもよ、ということで、平岡というキャラクターがいたんじゃないかな。


23話
制作の出来事としては、監督が原作者と話をして解決。
平岡は心を開く。
監督とは。監督は、作る人も、見ている人も、幸せにしたい。監督に限らず、スタッフ全員の思いだよね。
しずか、妹キャラクターで出演。あおいは、それを見て泣く。あおいは、しずかの苦難、オーディションや収録での失敗を直接見てはいないし、一人酒も知らないので、一個人としては大げさな反応である。ここで泣いているのは、あおいではなく視聴者なのだ。
あおいは夢を見つけられていないが、5人のドラマはおわり。あとは締めるだけ。

24話
完成→納品。
5人はそれぞれ仕事。成長や、新たなステップではない。アニメスタッフで居続けようとしている。あおいはスタッフばらしの電話。1期で渡辺がやってた仕事だ。
平岡、タップばらしの早業を見せる。瀬川はスタジオ入り。杉江、小笠原に対し「衰えなんて40年早いよ」とコメント。堂本さんの「原画に当たりつける」という台詞が気になった。動画の描写がほとんどなかったので。
あおい。帰りの新幹線で、アニメ業界を続けることを決める。打ち上げであいさつ。あおいを通して、社長や監督が語っているのだ。


以上。ストーリーの流れと、紹介したいことがあって、1回の放送時間の中で配分していったのだろうか。静と動、個人と全体など、バランスが見事と思います。
心の動きについては、他に面白いブログもあるので、参考にどうぞ。

テーマ:アニメ - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2016/04/28(木) 03:04:54|
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